全世界1500万部突破 大ヒットミステリーの映画化
原作を読んでなくても 予備知識なしでも充分楽しめます
原作も読んでみたくて 帰宅後 早速 注文しました
「ザリガニの鳴くところ」あらすじ
1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、裕福な家庭で育ち将来を期待されていた青年の変死体が発見された。容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く”と言われる湿地帯でたったひとり育った、無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花、草木、魚、鳥など、湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いてきた。そんな彼女の世界に迷い込んだ、心優しきひとりの青年。彼との出会いをきっかけに、すべての歯車が狂い始める…。
ザリガニの鳴くところ 公式サイトより引用
ザリガニの鳴くところ 考察
メインキャストは3人
ザリガニの鳴くところ メインキャストは3人。小学生の頃から湿地で1人暮らしをするカイア。湿地に住む鳥の羽を集めたり貝の絵を描くのが好きな大人しい女性。
2人目はテイト。カイアの幼馴染で兄の友人。幼き頃からカイアを知っておりカイアが1人で暮らすようになった経緯や彼女の好きな物をよく理解しています。
最後がチェイス。お金持ちの息子で遊び人のシティーボーイ。物語はチェイスがカイアの住む湿地で遺体で発見されるところから始まります。
ザリガニの鳴くところとは?
映画を未見の方からすると「ザリガニの鳴くところ」このタイトルからして???ですよね。カイアは幼い頃から湿地で暮らしていますが最初から1人だった訳ではなく家族が居ました。父母、兄弟姉妹7人で賑やかに暮らしたのです。
ザリガニの鳴くところは湿地の中にある場所の1つ。家族に教わる「秘密の場所」。映画では序盤に1回、ある人のセリフの中にしか登場しないので要チェックです。
劇中のイラストが可愛い
劇中、カイアは湿地の水鳥や貝、植物の絵を沢山描いています。これがとても素敵なイラストなんです。商品化していないのかなー?と調べたのですが見つける事が出来ませんでした。
パンフレットを購入してくれば良かったと後悔中。ポストカードなんかあったら購入したのにな…と思っています。どなたかご存じの方が居ましたら是非教えて頂けたら嬉しいです。
恋って楽しいもの?辛いもの?
孤独に暮らすカイアですが恋をした事により 人を愛する事の喜び、思い合う相手が出来た事に喜びを感じます。でも恋ってただ楽しいだけのものではない。
恋愛経験が有る方なら誰もが分かる情緒不安定。いつでも一緒に居たいと思ったり、自分の知らない恋人の姿を見ると不安になる。逆に自分しか話せないなんて恋人が本心を語ってくれたりすると飛べる程嬉しくなる。
本来接点がないはずの孤独なカイアと都会のシティボーイ チェイス。恋に落ちた事によって距離が縮まりますが それは後にカイアが逮捕される事態に発展します。恋によって自分のメンタルが不安定になる事を感じながらも抗えない気持ちがあるからこそ 厄介な問題をなかなか解決できない様子がとても上手に描かれていました。
お見事!なラスト
人によって評価が分かれる「ザリガニの鳴くところ」。私はラスト、とても良かったと思っています。映画でも原作でもどちらでも 人にもオススメしたい作品の1つです。
湿地の美しさ、季節の描き方など映像もとても綺麗です。グロいシーンや暴力的なシーンが沢山ある訳ではないので(全くないとは言えないのですが)女性が1人で見るのにもオススメな作品です。個人的にはカイアが描く絵と1人で暮らすお家のインテリアが好み。
作品的にはチェイスを殺した犯人やトリック、裁判の行方などをしっかり知りたい方は原作を読む方が満足出来るかなと感じます。映画は最後 何だか濁して終わるのかな と少し不安になったので。しっかりと回収はしてくれますが正直、もう少し描いて欲しかったと思ってしまいました。
女性が抱える社会問題フルコース
この映画、現代社会が抱える問題に結構迫っている作品だと感じました。家庭内暴力、DV、ヤングケアラー、ネグレクト、児童虐待問題。カイアが抱える問題は現代社会が抱える問題と非常に重なる部分が多い。
ですが ひたすら重苦しい映画ではなくカイアが自分らしく逞しく生きる姿と重ねて決して暗い雰囲気にせず そこから這い上がるにはどんな行動をする事が大切なのかを映像で表現しています。小学生ながら 食べていくにはどうすれば良いか考え行動する姿は素晴らしいし、現金が必要になった時に自分のスキルをお金にしていく姿には自分の事のように嬉しい気持ちになったしエールを貰えました。
原作本は既に注文済なので届いて読むのが楽しみです。映像化されなかった部分などもあったらこちらの記事をリライトして報告しようと思います。
にほんブログ村
ともぴん
コメント