久しぶりに午前10時の映画祭を見てきました。
上映していたのは「グリーンマイル」
途切れ途切れでしか見れた事がなく最初から最後までしっかり鑑賞出来たのは初めて
1999年公開の映画でしたか
1999年公開、映画グリーンマイル。主演はトム・ハンクス。鑑賞した事のある方も多いかと思います。私はと言うと最初から最後までしっかり見たのは今回が初めて。
1999年は映画の当たり年。アルマゲドン、スターウォーズ エピソードI、マトリックス、シックス・センス、トイストーリー2…他にも有名な映画が沢山公開されています。(今度記事を作りたい)友達から映画を薦められた時に「あまり有名ではないんだけど…」と聞いた際は「1999年公開だったりする?」と聞くのがお決まりになっている。
良い映画が埋もれる程「質の高い映画」が多い1999年公開の映画。グリーンマイルもその1つ。調べて初めてスティーヴン・キング原作の書籍が原作だと知りました。ネタバレ禁止の為、毎月1冊ずつ発刊する形での6部作だったそうで彼の人気ぶりがよく分かります。
スティーヴン・キングは「シャイニング」を読んだ時(ドラマ見て原作読んだ)文章なのにとても恐ろしくて。あまりの恐ろしさに夜眠れなくなり、父母が「高校生なのに…」と笑う中、同じ部屋で寝させてもらいました。本読んで眠れなくなったのは「シャイニング」と「リング」の2冊だけです。
映画のあらすじ
大恐慌時代の1935年、ポールは刑務所の看守主任を務めていた。グリーンマイルと呼ばれる通路を通って電気椅子に向かう受刑者たちに安らかな死を迎えさせてやることが、彼らの仕事だった。ある年、この刑務所に身長2メートルを越す黒人の大男、コーフィが送られてくる。双子の少女を殺害した罪で死刑囚となった男だ。ところがこの男は、ある日不思議な力でポールが患っていた病気を治してしまう……。
時間を感じさせない壮大なストーリー
この映画、3時間超えの超大作。昨年見たRRRも久しぶりの3時間映画でしたが、今回は3時間超えなのでヒヤヒヤ。が、面白過ぎて飲み物を飲むタイミングすらつかめず、ましてはお手洗いなど気配も感じませんでした。
とは言え、それは長時間を苦にさせない程のストーリー展開と演技力があったが故。トム・ハンクス主演作に変な作品はないと思ってはいますが、その中でも特に良い作品でした。彼の目の奥からは温かい心の優しい者しか出来ぬ眼差しを感じます。
そんなトムは2024年に公開する映画の撮影をしているそう。新型コロナに罹ったと公表された第1号の芸能人でしたよね。とても心配だったけれどご無事で何よりです。御年67歳未だ現役、長く長く活躍して頂きたいです。
原作自体がロー・ファンタジーと分類される通り、非日常な出来事がいくつか入ります。不思議な力、病を治す、人の気持ちや本質を見抜ける。ロー・ファンタジーに明確な基準はないそうですが、ハイ・ファンタジーという分野がある事からも「日常よりの非日常」だからロー・ファンタジーに分類されるのかな、と解釈しました。
ラストの語りが秀逸
原作があると知って納得したのが最初と最後の語り。どの映画より秀逸で、特に最後の語りは鳥肌が立ちました。一生忘れないと思う素晴らしい表現だし、おそらく死ぬ前に「あぁ、今がその瞬間なんだな」と思い出すかも。
何か小説っぽいな、監督さんは本をよく読む人だな。それか詩が好きなのかも。と色々考えていたので原作スティーヴン・キングと知り大いに納得。詩的な表現に最後の最後まで心を奪っていくのかと衝撃的でした。
人の温かさも残酷さもどちらも描かれている作品なので、上映時間が長くても自信を持って人にオススメ出来る作品。内容的に小さな子どもには難しいけれど、中高生になってきたら1度見て欲しい映画かも。世の中は良い人や良い事ばかりで出来ていないし、でもだからと言って…という行間を読んでほしい(分かるかどうかは別として)ちょっと難しいかな…。
私なんかは忙しくなると分かりやすく余裕がなくなる人間なので。映画を見たり本を読んでいると、余裕がなくて自分勝手思考マシーンみたいになった自分から本当の自分に還っていく感覚があります。忙しいのは良い事だし、仕事も自分の役割も大切で大好きだけど、そういうのから離れる時間が私には必要なんだと感じる瞬間でもあります。
お家にも映画館を感じられるようなシアタールームが作れたら良いけど難しいんだろうな…。
にほんブログ村
ともぴん
コメント