大ヒット上映中 ザ・メニューを鑑賞してきました
どんな映画なのか あらすじをチラッと見た程度でしたが
却って良かった 終わった後 語りたくなるサスペンス映画
見ている間に夢中になる
あらすじをチラッと見た程度で席に着いたので 「美味しい物を食べて ちょっと謎解きする映画なんだろうな」と思っていたら裏切られました。見れば見るほど謎が深まり、解いた謎が更に謎を生む状態で終わりまで夢中になって見られる。でもR-15映画なので痛いシーンや人が亡くなるシーンがある。
最初の方は少しミステリアスな部分はあるもののワクワク感と共にストーリーが進みます。レストランでコースの提供が進んでいくにつれミステリアスさは徐々に不気味さに変わっていく。出てくる料理がとても美しくて彩り豊かなので不気味さがより際立つ。
レストランのスタッフはシェフ1人、手伝いのスタッフ数人、案内人が1人。お客さんは主人公マーゴ、彼のタイラー、ほかには俳優&秘書、オーナーの同僚男性が3人、老夫婦、女性料理批評家と雑誌の編集者の11人。
シェフはとても有能でお店も予約が取れないと有名な人気店。が 出てきたシェフはミステリアスで風変り。集まったお客さんたちもそれぞれ事情がありそう。訳あり感を隠せない客側とミステリアスなシェフに目が離せません。
あらすじ
太平洋岸の孤島を訪れたカップル(アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト)。お目当ては、なかなか予約の取れない有名シェフ(レイフ・ファインズ)が振る舞う、極上のメニューの数々。 「ちょっと感動しちゃって」と、目にも舌にも麗しい、料理の数々に涙するカップルの男性に対し、女性が感じたふとした違和感をきっかけにレストランは徐々に不穏な雰囲気に。 なんと、一つ一つのメニューには想定外の“サプライズ”が添えられていた… 。果たして、レストランには、そして極上のコースメニューにはどんな秘密が隠されているのか?そしてミステリアスな超有名シェフの正体とは…?
ザ・メニュー 公式サイトより引用
違和感が狂気に変わるとき
主人公マーゴの目に釘付け
主人公マーゴを演じているのは 大きな目が印象的なアーニャ・テイラー=ジョイさん。ゴールデングローブ賞も受賞している俳優さんです。Netflixの「クイーンズ・ギャンビッド」が大ヒットしブレイクした女優さん。
彼女は初めて見たのですが スラッとして顔も小さくモデルのよう と思ったらwikipediaにモデルからキャリアをスタートさせたと書かれていました。目が黒目がちでくりっとしているのでシェフと話すシーンなどカメラが寄るシーンではとても幼く見えます。
物語が進むにつれ他の登場人物たちが冷静さを失っていくのに対し彼女演じるマーゴは冷静に見える。でも目だけはウルウルしたり キョロキョロするので本当は怯えているんだ と理解する事が出来る。上手い。最後まで彼女の目から目が離せない(ダジャレではない)
手を叩くと背筋が伸びる
公開から少し時間が経っていたので劇場内は私の他数名。あらすじにも書かれている通りレストランにはミステリアスな有名シェフが居てコース料理の指揮は彼が握っています。料理をサーブする前にシェフが手を叩くのですが 物語が進むにつれ私は勿論 劇場内に居た他の方も彼が手を叩くと身体がびくっと反応。
会場が一体化している…と感じながらの鑑賞でした。もっと早く見に来れば結構な人数のビクッをみれたと思うと少し惜しい事をしたかも。コロナ禍で満員の映画館に行くのにまだ少し恐怖を感じるので混雑が落ち着いた頃に…と思うと どうしても数人程度の劇場になってしまうのが残念。
話が逸れましたが 物語の途中で語られる彼の話は非常に興味深いもの。料理を食べるのではなく味わう。食べると味わうの違い。足るを知るって大事。
チーズバーガーが食べたい
劇中、美味しそうな料理が何皿も登場します。でも見終わって食べたくなったのはチーズバーガー。twitter見ても「チーズバーガー食べて帰った」がとても多い。
バンズ、ハンバーグ、チーズのシンプルなチーズバーガーだけど劇中のどんな料理より美味しそう。劇中、沢山の料理が提供され他の客は食事をしますが 主人公マーゴだけは殆ど食べているシーンがありません。唯一 美味しそうに食べるのがこのチーズバーガーだからそう思うのかも。
サスペンス映画やミステリー映画は 劇中序盤から頭の中に小さなハテナが付くシーンがいくつか出てきます。世ではそれを伏線と呼ぶのでしょう。後から見れば伏線ですが 見ている最中は ほんの些細な違和感に過ぎません。
ザ・メニューではその違和感が見事に狂気や恐怖に変わっていく様が見事でした。料理の美しさと対照的に止まらない電車に乗っているようなスリルを感じる。レイフ・ファインズ演じる風変りなシェフが最後まで狂気的で最高でした。
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ともぴん
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