映画「ノマドランド」

ノマドランド 映画レビュー 120分以内

アマプラ配信スタート!アカデミー賞作品賞受賞「ノマドランド」 主演はフランシス・マクド―マンド
多くの賞を受賞した注目作品です。「ノマドランド」は感動的で考えさせられる作品となっています。

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あらすじ

すべての世代に贈る全世界絶賛の感動作 “現代<いま>を生きる答えがきっとここにある” アカデミー賞(R)主要3部門(作品賞・監督賞・主演女優賞)、ゴールデングローブ賞2部門を受賞! “現代のノマド(遊牧民)”として車上生活を送る一人の女性が、往く先々で出会う人々との心の交流とともに、困難な今の時代を懸命に乗り越えながら誇りを持って生き抜く姿に、新しい時代の希望を見つける感動のドラマ。

企業の倒産とともに、長年住み慣れた企業城下町の住処を失った女性、ファーン。彼女の選択は、一台の車に亡き夫との思い出を詰め込んで、車上生活者、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことだった。


毎日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流とともに、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく… 大きな反響を生んだ原作ノンフィクションをもとに、実在のノマドたちとともに新しい時代を生き抜く希望を、広大な西部の自然の中で発見するロードムービー。(サーチライト・ピクチャーズ作品)

ノマドランド 20世紀スタジオ公式サイトより引用

映画の見どころ

▶ノマドってそもそも何ですか

ノマドとは英語で流浪民や遊牧民という意味の「nomad」から来ているそう。定住を持たずに暮らす人や時間や場所にとらわれずに働く人のことを指すそうです。
ノマドランドに出てくる人は、2008年の経済破綻で職や家を失った人々。車上生活をしながら色々な場所へ移動し日雇い労働や季節労働をして暮らしています。

ノマド推奨映画ではない
コロナ禍で「物を持たない暮らし」「収納術」「ミニマルライフ」が注目され始めていたので、この映画もその流れの一環か…と思いながら見に行った。が、想像以上にリアルな生活を描いていて驚いた。

決して、安易なマスコミ的「ノマドライフ、万歳!物を持たない暮らしって最高★」なんてメッセージ映画ではない。そういった暮らしをしたくて影響を受けたい、参考にしたい程度の思考で鑑賞するなら「つまらない」と感じるから見るのを辞めた方が良い。

逆にノマドライフってどんな生活なの?どんな人たちがノマドライフを送っているの?大変なことは何?と質問責めにしたいような人は是非鑑賞して欲しい。実際に車上生活を送る人のリアルに迫った構成、主演の演技力、自然の素晴らしさに感動すると思う。

▶数々の賞を受賞したのも納得
この作品、様々な賞を受賞していますが納得の理由が3つ。1つは主演(フランシス・マクドーマンド)の演技力。フランシスは実際に車上生活をしたり、日雇い労働をしたりと役作りに余念がなかったそう。

2つ目はノマドライフを通じて「社会問題」「人間ドラマ」を上手に描いているところ。冒頭、主人公が好きで自らノマドライフを選んだわけではない理由が解説されます。社会の事情で仕方なくノマドライフを選んだんです。

3つ目はノマドライフの捉え方を人間関係と上手に絡めて演出しているところ。主人公(かつて臨時教員をしてた)の教え子は、ノマドライフを「ホームレス」だと思い同情的に見ています。
それに対して主人公の妹(距離感が近い)は、「心配だから安定してひとところに居て」と感じており実際に主人公にも伝えています。世間に居るのと身内に居るのじゃ心配度が大きく違う事がよく分かります。人の心情を上手に使った演出が実にお見事。

映画情報

映画タイトル▶ノマドランド

製作▶2021年

上映時間▶108分

監督▶クロエ・ジャオ

出演キャスト▶
主人公 ファーン
フランシス・マクドーマンド

デイヴィット役
デヴィット・ストラザーン

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ともぴん

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