映画『海街diary』四姉妹の絆と鎌倉の美しい風景に心洗われる

120分以上

【鎌倉の美しい四季と姉妹の絆】映画『海街diary』 是枝裕和監督の繊細な演出が光る感動作

こんにちは!映画ブロガーのともぴんです。

映画「海街diary」。吉田秋生の同名漫画を是枝裕和監督が映画化した作品で、舞台は鎌倉。父親の死をきっかけに一つ屋根の下で暮らすことになった三姉妹と、腹違いの妹・すずの繊細な人間関係を描いた作品です。

公開は2015年ですが、美しい鎌倉の風景、切なくも温かい四姉妹の日常。今では考えられないような豪華キャストも含めとても見ごたえのある作品です。公開から10年経った今でも思い出しては視聴する心に残る映画の1つです。

映画詳細

映画海街diary
公開日2015年6月13日
上映時間126分
キャスト香田幸(長女)/綾瀬はるか
香田佳乃(次女)/長澤まさみ
香田千佳(三女) /夏帆
浅野すず(三姉妹の異母妹)/広瀬すず

佐々木都(三姉妹の母)/大竹しのぶ

あらすじ

まぶしい光に包まれた夏の朝、鎌倉に住む三姉妹のもとに届いた父の訃報。十五年前、父は家族を捨て、その後、母(大竹しのぶ)も再婚して家を去った。父の葬儀で、三姉妹は腹違いの妹すずと出会う。

三姉妹の父を奪ったすずの母は既に他界し、頼りない義母を支え気丈に振る舞う中学生のすずに、長女の幸は思わず声をかける。「鎌倉で一緒に暮らさない?」しっかり者の幸と自由奔放な次女の佳乃は何かとぶつかり合い、三女の千佳はマイペース、そんな三姉妹の生活に、すずが加わった。

季節の食卓を囲み、それぞれの悩みや喜びを分かち合っていく。しかし、祖母の七回忌に音信不通だった母が現れたことで、一見穏やかだった四姉妹の日常に、秘められていた心のトゲが見え始める―。

海街diary公式サイトより引用

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映画の見どころ

鎌倉の風景が織りなす、姉妹の日常

映画の冒頭、古都・鎌倉の美しい風景がスクリーンいっぱいに広がる。潮風の匂い、緑豊かな木々、そしてどこか懐かしい街並み。四季折々の鎌倉の風景が四姉妹の日常と深く結びついていることを感じさせます。

長女・幸(綾瀬はるか)、次女・千佳(長澤まさみ)、三女・佳乃(夏帆)が暮らす古い日本家屋は、彼女たちの穏やかでありながらも、時に複雑な感情が交錯する空間。そこに、父の葬儀で初めて会った腹違いの妹・浅野すず(広瀬すず)が加わることで、物語が動き始めます。

最初は戸惑いながらも、四人は共に生活する中で、少しずつ家族としての絆を深めていく。朝食の食卓を囲むシーン、近所のカフェでのおしゃべり、夏の海辺での花火大会、そして亡き父との思い出を語り合う時間。何気ない日常の積み重ねの中に、かけがえのない家族の風景が描かれている。

原作漫画の魅力と、映画ならではの表現

原作漫画『海街diary』は、吉田秋生ならではの繊細な心理描写と、鎌倉の美しい風景描写が魅力の作品。映画化にあたり、是枝監督は原作の持つ空気感を大切にしながらも、映画ならではの表現を追求しています

時間の流れと季節感:
漫画では、エピソードごとに時間が前後したり、季節の移り変わりが抽象的に描かれたりする部分もある。一方、映画では、春、夏、秋、冬と、明確な季節の移り変わりを映像で捉え、時間の流れをより意識させる構成になっている。これにより、四姉妹の関係性の変化や、それぞれの成長がより鮮やかに感じられる。

登場人物の心情描写:
原作では、各キャラクターの内面がモノローグや心理描写によって細やかに語られる。映画では、言葉による説明を極力排し、俳優たちの表情や仕草、そして周囲の風景を通して、キャラクターの感情を観客に伝える。特に、広瀬すず演じるすずの、内に秘めた寂しさや葛藤が、彼女の佇まいやふとした表情から伝わってくるのは、映画ならではの表現の力だろう。

エピソードの取捨選択と再構成:
原作は連載期間が長く、多くのエピソードが存在する。映画では、四姉妹の関係性を軸に、いくつかの重要なエピソードが取捨選択され、再構成されている。例えば、原作ではより深く掘り下げられる三女・佳乃の恋愛模様や、次女・千佳の明るさの裏にある繊細さなどは、映画ではやや控えめに描かれている。一方で、四姉妹が共に過ごす日常の描写は、より丁寧に描かれている印象を受ける。

音楽と映像美:
是枝監督作品の特徴でもあるが、本作でも音楽と映像が非常に効果的に使われている。穏やかなピアノの旋律が、姉妹たちの感情に寄り添い、鎌倉の美しい風景をさらに引き立てる。特に、夏の終わりに行われる花火大会のシーンは、映像、音楽、そして姉妹たちの表情が一体となり、忘れられない感動を生み出す。

キャストたちの自然な演技が、物語に深みを与える

綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという、日本を代表する女優たちが演じる四姉妹は、それぞれが原作のイメージを体現しながらも、スクリーンの中で生き生きと息づいている。長女・幸の芯の強さと優しさ、次女・千佳の明るさと包容力、三女・佳乃の天真爛漫さと危うさ、そして末っ子・すずの控えめながらも強い意志。彼女たちの自然な掛け合いは、まるで本当の姉妹を見ているかのようだ。

また、リリー・フランキー、大竹しのぶ、堤真一といった脇を固める俳優たちの演技も、物語に深みと奥行き、そして何より安心感を与えてくれる。特に、すずを除く三姉妹の母親役である大竹しのぶの、複雑な感情を抱えながらも娘を思う母親の姿は、観る者の心を揺さぶります。

映画を観終わった後、鎌倉の美しい風景と共に、四姉妹の温かい眼差しや、ささやかな日常の尊さが深く刻まれます。家族の形は一つではないし、共に生きる中で育まれる愛情や絆は、何よりもかけがえのないもの。映画『海街diary』の魅力が、より多くの人に伝わることを願って。

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ともぴん

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