映画「シャイロックの子供たち」阿部サダヲ、上戸彩、柳葉敏郎、豪華キャスト共演の話題作！

シェイクスピア×池井戸潤　始まりは銀行での現金紛失事件

簡単な謎解き映画に見えるけど奥が深いストーリー。銀行で現金紛失事件が発生。現金は見つかるものの不審な点が多く、西木（阿部サダヲ）、愛理（上戸彩）、田端（玉森裕太）が独自に調査を始める。

原作とストーリー、登場人物が少し変わるので原作を読んだ後でも楽しく視聴出来ます。この映画のタイトルは、シェイクスピアの戯曲「ヴェニスの商人（舞台）」の登場人物からとられたもの。

「シャイロックって半沢直樹みたいな正義感あふれる人？」…と思われた方。残念、彼は強欲な金貸し。

わざわざ強欲な金貸しの名前をタイトルに付けなくても…と思われそうですが、それがこの映画の面白さ。ヴェニスの商人を知らない方は調べてから視聴すると楽します。

視聴方法

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あらすじ

東京第一銀行・長原支店で起きた、現金紛失事件。
お客様係の西木は、同じ支店の愛理と田端とともに、この事件の裏側を探っていく内に、ある事実にたどりつく。 それはメガバンクを揺るがす、とてつもない不祥事の始まりにすぎなかったー。

池井戸潤による原作「シャイロックの子供たち」を、阿部サダヲをはじめとした日本を代表する豪華キャスト陣×「空飛ぶタイヤ」チームで満を持しての映画化。 金か、魂かー。全ての働く人たちへ問いかける、クライム・エンターテインメント始動！

シャイロックの子供たち　公式サイトより引用

映画の見どころ

「シャイロックの子供たち」の意味とは

原作読了済み、映画を見た私の推察です。

シャイロック＝強欲。強欲の子供たち、だから小さな強欲。シャイロックの子供たち＝小さな欲を持つ者たちという意味だと考えました。

原作を読んだら推察が変わるかな、と思っていたけどあまり変わらず。銀行で勤めていたり、会計士や税理士などお金を扱う仕事をしていると「数字に強いし、お金の管理ならバッチリ」と思われがち。でも実際は、お金が数値化される世界だからこそ大変な事も多い。

それに普通の人よりお金を目にしたり、手にする機会が多い分魔が差しやすい。同じ欲を持った人間なんだから安易に信用したり、神格化しないように。優しく耳元でそっと忠告してくれているように私には思えました。

原作と映画の違い。どちらがオススメ？

映画は、池井戸潤さんがツバキミチオという変名でオリジナル脚本を書いています。さすが池井戸作品、良し、悪しではなく好みという形にはなりますが以下にまとめています。

• 原作がオススメな人
  1. 読書が好き
  2. 池井戸作品が好き
  3. 色々な登場人物が出てくる話が好き
  4. 想像力が豊かである

• 映画がオススメな人
  1. 本を読む時間が取れない
  2. 半沢直樹や空飛ぶタイヤが好き
  3. 登場人物の善悪がハッキリしている方が好み

どちらも甲乙つけがたい良作なので難しい。少しでも参考になれば嬉しいです。

阿部サダヲさんの演じる「西木」に注目

豪華キャストで各々良い役を演じているのですが、阿部サダヲさん演じる西木が1番印象に残っています。彼は、本当に奥深いキャラクター。銀行員なのにどこか飄々としており、仕事のやる気はなさそう。

なのにひょっこりと行きつけの飲み屋で出会った人をお客さんとして連れて来たり。部下が現金紛失事件の容疑者として疑われた時は全力でかばい、上司からの提案で一緒に泥をかぶる。こういう上司いるよねとこんな上司がいいなの中間を責めてきている。

描き方が上手い。そして、もう何年もそうやって生きてきています感を出す阿部サダヲさんが更にすごい。物語は、中盤以降に西木を中心にぐんぐんと事が動き面白くなっていきます。前半の頼りなく飄々とした西木からの変化をお楽しみに。

映画詳細

タイトル	シャイロックの子供たち
劇場公開	2023年2月17日
上映時間	122分
キャスト	阿部サダヲ 上戸彩 玉森裕太 佐藤隆太 柳葉敏郎 杉本哲太 渡辺いっけい 忍成修吾 木南晴夏 柄本明 橋爪功 佐々木蔵之介

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