暴くべき「隠し事」を明かす これぞ真の報道
2023年、故ジャニー喜多川さんが事務所に所属するタレントに行っていた性加害問題が世界的に大きな話題となりました。今までは「噂程度」にしていた問題を事務所も認め、CM契約や音楽番組への出演、ライブの中止等、所属するタレントたちをも巻き込み未だ解決の兆しの見えない騒動となっています。
日本では暴いても誰も得をしない真実を「墓場まで持っていく」なんて表現をします。これは「誰にも話さず自分だけが抱える事で皆の日常を守る、又は波風を立てず穏やかに過ごす」的な意味合いだったりします。
ところが、世の中には前述のようにその心理を利用して悪い事をする奴らが居ます。それも自分より立場が弱く、周りを悲しませたくないばかりに「墓場まで持っていく選択肢を取りそうな人ばかりを狙って」
今から20年ほど前。アメリカ ボストンの新聞社が「カトリック教神父による児童への性的虐待」について調査、記事にしました。ジャニーズの件も同様、何年もその座に居て悪い事をしても捕まらないのは必ず理由があります。
性加害事件は、被害者への二次被害にも繋がりやすく調査は難航を極めます。かつ相手は巨大な宗教組織。社内からも圧力がかかったり。
暴いても得をする人がいない中、巨悪に立ち向かいながら真実を明らかにしていく姿には真のジャーナリズムを感じます。
CONTENTS
・視聴方法
・あらすじ
・映画の見どころ
・映画について
視聴方法
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あらすじ
アカデミー賞で作品賞&脚本賞を受賞した社会派人間ドラマ。マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムズら実力派キャストが、巨大権力と対峙しながらも真実を報じようとする記者魂を熱演。
スポットライト 世紀のスクープ amazon prime video公式サイトより引用
メガホンをとったのは、俳優から『扉をたたく人』などの監督として着実にキャリアを積み重ねてきたトム・マッカーシー。
彼の緻密な脚本と演出で、ピューリッツァー賞に輝いたボストングローブ紙の“世紀のスクープ”の内幕を克明に描き出す。
映画の見どころ
▶卑劣な悪魔に社会の制裁を
カトリック教神父からの児童性虐待事件。調べたくないけれど少し検索すると各国かなりの数の被害が出てきます。映画の舞台はアメリカですが、フランスでも同様の被害(被害者1000人規模)があったようで。真面目に活動している人には申し訳ないが…もはや悪魔の所業としか思えない。
映画にも出てくるのですが教会側はそういった事件が起こっている事を認知しているんですよね。そしてもみ消している。しかも加害者も「もみ消してくれる」のを知っているのか「被害を取り下げてくれそうな家庭の子」を狙っていたりします。この辺りは映画で描かれていますが思わず「ムキー!」と叫びそうになる。
▶正しいことを報じるだけなのに「社会生命がかかる」
相手は巨大な宗教組織の為、真実を報道したいのに圧力がかかる。事件の内容的に被害者を探すだけでも一苦労、見つけても証言はして貰えない。記事にする以前の問題で、調査自体がかなり難航します。
正しい事を報じるだけなのに社会からの圧力でジャーナリストとしての社会的生命が脅かされたりと苦労が多い。ジャニーズの性加害被害の証言をした方も、実際にインターネットでかなりの誹謗中傷を受けていますね。
▶被害や加害は身近で起こっているかも
映画の途中、衝撃的な事実も発覚します。見ていてゾっとするシーンでした。近所にあんな施設があったら卒倒ですし、即引っ越しですね。
最近は、会社に「ハラスメント窓口」があり連絡先と担当者が明記されています。私もPCやデスクの目立つ所に連絡先と担当者のメモを貼り付けています。年齢的に目撃者になる可能性が極めて高い気がするので「あれ?」と思ったらすぐに相談出来るように。
ツライ思いをしている人を見過ごす事のないように。また、それをスルーするような人間にはならないように。でも願わくば「一切そんな被害のない職場、世界」でありますように。
映画について
映画タイトル▶スポットライト 世紀のスクープ
製作▶2015年
劇場公開▶2016年4月15日
上映時間▶128分
出演キャスト▶
マイク・レゼンデス役 マーク・ラファロ
ウォルター・ロビンソン役 マイケル・キートン
サーシャ・ファイファー役 レイチェル・マクアダムス
マーティ・バロン役 リーヴ・シュレイバー
ベン・ブラッドリー・Jr役 ジョン・スラッテリー
マット・キャロル役 ブライアン・ダーシー・ジェームズ
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