壮絶な人生×杉咲 花 彼女の演技から発せられるメッセージ
近隣で公開している映画館が少なかったので、amazon prime video入りを待ち望んでいました。NHK朝ドラ「おちょやん」を見て感じたけど「壮絶な人生」を杉咲花さんが演じると役を通り越して人になってる。夜行観覧車の時から演技力が凄かったけど、着実にキャリアを重ねている。
映画自体のテーマは重め。杉咲花さん演じる市子が失踪し、婚約者が捜索を頼む中で謎の遺体が見つかる。刑事が市子の過去を辿るもその過去には不可解な点が多く存在し…。謎が謎を呼ぶ展開。
え?どうなんだろう?そうなのかな?想像は出来ても、なかなか点と点が線にならない。予測が出来そうで出来ない面白い作品。映画館で見なかったのが悔やまれます。
視聴方法
amazon prime video
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あらすじ
川辺市子(杉咲 花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、突然失踪。途⽅に暮れる⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)。後藤は、⻑⾕川の⽬の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか。」と尋ねる。市子の行方を追って、昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生…と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。そんな中、長谷川は部屋で一枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。
映画「市子」 公式サイトより引用
映画の見どころ
▶原作は「川辺市子へ」という舞台作品。上手に映画化している気がする。
映画を見た後に、あまりにも杉咲花さんの演技がすごくて驚いて。「これって、実話なのかな?」と検索。何と原作は舞台作品。劇団チーズの公演作品である「川辺市子へ」という作品。
この舞台作品自体、脚本賞などを受賞した事のある素晴らしい舞台。映画で見ても迫ってくるものがあるから、舞台で直接セリフを聞いて、役者さんの息遣いを感じたらそれはそれは…。勿論、杉咲花さんの演技力もあるのでしょうけど、素晴らしいという言葉だけでは語りつくせない。
間違いなくここ2~3年で見た邦画の中でぶっちぎりの1位。残念ながら私の周りでは、この映画を見た人がおらず。もし見た人が居たら是非語り合いたいなぁ。と思える映画です。
▶演技派揃いなので「伝えたいテーマ」に焦点がいく
杉咲花さんの演技も凄いのですが、婚約者を演じている若葉竜也さんの演技も凄いです。彼女を愛するあまり「何が何でも!」と焦りなのか独占欲なのか。よく分からない感情を上手に演じておられます。
映画内で明かされる「彼女の壮絶な人生」。また、彼女を囲む人間関係もとても濃厚です。ともすれば、虐待、DV、ネグレクト等々、他にスポットライトが当たってしまいそうですが。この映画はその先にテーマがあります。
市子の脇を固めるキャストの演技力も素晴らしいので、「テーマ」に目が行きやすいのもこの映画の良いところだと思います。ネタバレになってしまうかもしれないので、詳しくは書きませんが。
▶スッキリしないラストは「考えてほしい、広がって欲しい」というメッセージ?
スマホで検索するだけで必要な情報にアクセス出来るこの時代。一見、この映画でテーマにされている事は過去の問題なのでは?と思う方も多いはず。でも、実際には困っている人の数はあまり減っていないのでは…と私は思っています。
困っていても、支援先が分からない、その情報にアクセスも出来ない。そんな方も多いのではないかと。ラストがハッキリしない形で終わるのは、あえてそうする事で「テーマ」について少しでも考える人が増えたら良いというメッセージがこもっているのかな、などと考えてしまいました。
勝手な解釈だし全然当たってないと思いますけど。そのラストも含めて「この作品良さ」なのでは、と思います。必要な支援が必要な方に届きますように。
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映画詳細
映画タイトル | 市子 |
劇場公開 | 2023年12月8日 |
上映時間 | 126分 |
キャスト | 川辺市子役 杉咲花 長谷川義則役 若葉竜也 北秀和役 森永悠希 小泉雅夫役 渡辺 大知 後藤修治役 宇野祥平 川辺なつみ役 中村ゆり |
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ともぴん
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