【アマプラ鑑賞レビュー】『M3GAN』は単なるホラーじゃない!子育て世代にこそ見てほしい理由

映画 ミーガン レビュー amazon prime video

ホラー?スリラー?現代社会への警鐘を鳴らす教育映画

こんにちは!映画ブロガーのともぴんです。

一見、不気味なAI人形が引き起こす恐怖を描いたホラー・スリラーのように思える映画『M3GAN(ミーガン)』。しかし、最後まで鑑賞した私の心に残ったのは、子どもとの向き合い方、家族のあり方、そして急速に進むAI技術への警鐘といった、深く考えさせられるテーマでした。Amazon Prime Videoで手軽に視聴できるのは嬉しい限りですが、苦手な方には注意が必要なゾッとするシーンも存在します。

しかし、子育て中の親であれば、きっと心を揺さぶられるセリフに出会うはず。子どもが本当に親に求めているものは、意外と身近にありながら、忙しい日々に忘れ去られているのかもしれません。昨今のAIをフル活用した生活や、目覚ましいITの進化に対するアンチテーゼも込められており、エンターテイメント作品としてだけでなく、現代社会を映す鏡としても非常にバランスの取れた良作だと感じました。

ホラー描写が苦手な私も、Amazon Prime Videoのスキップ機能を駆使して視聴しましたが、この機能がなければ鑑賞を諦めていたかもしれません。

視聴方法

amazon prime

映画詳細

タイトルM3GAN(ミーガン)
公開日2023年6月9日
上映時間102分
出演ジェマ/アリソン・ウィリアムズ
ケイディ/バイオレット・マッグロウ
M3GAN/エイミー・ドナルド

あらすじ

おもちゃ会社の優秀な研究者ジェマは、子供にとって最高の友達であり、親にとって最大の協力者となるAI人形<M3GAN(ミーガン)>を開発。ある日、交通事故で両親を亡くした姪のケイディを引き取ったジェマは、ミーガンに「あらゆる出来事からケイディを守るように」と指示します。しかし、その指示は想像を絶する事態を引き起こしていく…。

M3GAN(ミーガン) amazon prime video公式サイトより引用

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映画の見どころ

デバイス依存とAI化への警鐘

物語は、主人公の一人である少女ケイディが悲劇的な事故で両親を失う場面から始まります。叔母であり、おもちゃ会社で働く研究者のジェマがケイディを引き取りますが、仕事に没頭するジェマは、悲しみに暮れるケイディにどう寄り添っていいか分かりません。子育て経験のないジェマの戸惑いは、ケイディのカウンセラーからも保護者としての不信感を持たれてしまうほどです。

そんな中、ジェマは自宅で仕事をする傍ら、ケイディとの交流の中で生まれたある言葉をきっかけに、画期的なAI人形、Model 3 Generative ANdoroid【M3GAN(ミーガン)】を開発します。

特別じゃないけど心を打たれるセリフ

劇中には、ハッと考えさせられる印象的なセリフがいくつか登場します。高度な学習能力を持つミーガンは、ケイディの遊び相手になるだけでなく、「基本的なしつけ」や「家庭教師」の役割までこなします。ジェマは、それによって親が子育てに費やす時間的負担が軽減されることを喜びますが、同僚からの「ミーガンがケイディの相手をしてくれて仕事に集中できると言うけど…じゃあ、あなたはいつケイディと過ごすの?」という問いかけは、非常に深く突き刺さります。

そう、子どもが親や身近な人に求めているのは、高価なおもちゃではなく、「一緒に過ごす時間」という、かけがえのない瞬間なのです。両親を失い、心の拠り所を失ったケイディにとって本当に必要だったのは、高性能なAI人形ではなく、ただそばにいてくれる誰かの温もりだったのではないでしょうか。同僚の言葉は、その本質を鋭く突いています。しかし、忙しさを理由にそれを聞く耳を持たないジェマの姿は、現代社会の縮図のようにも見えます。

続編決定も納得の面白さ

サイコ・スリラーというジャンルでありながらも、本作はエンターテイメント作品として非常に良くできています。ミーガンを演じたエイミー・ドナルドと、ケイディ役のバイオレット・マッグロウの演技は素晴らしく、特に二人が見せるダンスシーンは可愛らしさの中にどこか不気味さが漂い、独特の魅力を放っています。早くも続編の制作が決定していることにも納得の面白さです。

続編のストーリー詳細はまだ明かされていませんが、ミーガン役の続投は決定しているとのこと。AI技術がますます進化していく現代において、家族構成や物語の舞台が変わっても、十分に興味深い作品が生まれる可能性を感じさせます。次作はぜひ映画館で、大画面で体験したいと思います。


単なるホラー映画として敬遠するにはもったいない、現代社会への深いメッセージが込められた『M3GAN』。
ぜひ一度、その目で確かめてみてください。


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ともぴん

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