【読書記録】まばたきのおもひで 常盤貴子

読書・映画

常盤貴子さんのエッセイ まばたきのおもひで を読む

女優:常盤貴子

常盤貴子さんのエッセイを知ったのは 昨年夏 バラエティ番組に常盤さんが出演されていた時

数々の天然エピソードを披露した後 まばたきのおもひで の宣伝をしていらして。

ドラマの役のイメージで勝手に

おしとやかだけど芯の強いしっかり者

という印象を持っていたので 良い意味でのギャップとどんな文章を書くのか知りたい!という探求心で購入

自分の世界観を持っている人

エッセイを読むと 書いた人がどんな人か 何となく伝わってくる気がする

優しそうだけどドキリとするような事を書く人も居れば

怖そうだけど心がすごく温かいんだな と思うような表現をする人もいる。

エッセイは 共同通信系の新聞に2014年~連載されていたもので 収録されているのは

6章 全52話に及ぶ。色々な話が鈴木康広さんのイラストと共に愉しめます。

6章に分かれるエッセイ

初めてのエッセイのようだけれど びくびくしている感じは一切せず ゆっくり息を吸って楽しみながら書いているのが伝わってくる。

全部で6章に分かれているエッセイは

1章「職業・女優。自分のことはよく分からない」

2章「日々の中からの発見」

3章「はじめての地で見たもの」

4章「アートと人へのまなざし」

5章「ようこそ、路地裏へ。」

6章「まばたきの花」

で構成されている。目次を見た時 ブログみたい!と思ったのを憶えている。

1冊の本にするには勿体ないほど 沢山の話を書いてくださっていて驚く。

過去に戻り 共演した女優さんや俳優さんの話が書かれている事もあれば

小さな頃の妄想話(?)や ドラマのロケ地について書かれていたり 役抜きについて書いていたり

女優・常盤貴子さんが何を感じ どう思っているのか 丸っと堪能できる一冊になっている。

自分を良く見せたいとか賢く見せたいエッセイではなく

もしもし、私は今 こんな事感じてます。皆さんはどんな気持ちで過ごしていますか?

みたいな 絵ハガキを貰っている気分になるエッセイでいちファンとして

読んでいてとても幸せな気分になるエッセイだった。新聞で読めた人が羨ましく思えてしまう。

イラストとの相乗効果

ご本人もエッセイの はじめに で書かれているのですが このエッセイ 文章と一緒に載っているイラストが素敵。

エッセイに合わせて書かれているのかな。と思うのだけど ほっこりとでもちょっとドッキリとするイラストもあったりする。

エッセイは 写真やイラストと併せて楽しめる事が多いので 文章を読んだ後 イラストを見て 文章を読む という事をしている。

誰にも言った事はなかったのだけど はじめに で常盤さんもそれをしていると書いてあって何だかとても嬉しかった。

エッセイを読み始める前の はじめに で自分の一生懸命書いた文章を読んでー!と書くのではなく

イラストが素敵で と書くところに 常盤さんの魅力が出ているな。と思ってしまいます。

文章を読むと人柄が分かる

エッセイは連載が書籍になっているケースが殆どなのでエピソードの文字数が決まっている分

読むテンポが崩れたり 飽きたりする事がなく 気付いたら終わっていた というケースが多い。

元々 人の話を聞くのが大好きな私は エッセイを読んでいると 書き手と直接話しているような気分になれて 幸せな気持ちになる。

気を付けなければいけないのは 何でも知った気になってしまわない事くらい。

口では良いように言えるし 表情も有る程度はごまかせるけど 文章はそうはいかない。

人間関係と同じで 文章にも相性があると思っているので もっと読みたい。あっという間。

読んでいる時や読み終わった後の感覚は ごまかしようのない自分の間隔として大切にしている。 

沢山ある本の中で 縁があって出会った1冊1冊を大切に読んでいきたい。

次も 心が喜ぶ素敵な本と出合えますように。

応援クリックありがとうございます♪更新の励みになります!

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

 

ともぴん

コメント

タイトルとURLをコピーしました