【読書記録】うさぎパン

読書・映画

瀧羽麻子(たきわあさこ)さん著 うさぎパン

美味しい食べ物が出てきたり 料理を作る描写が多い本や漫画が好きだ。

表紙の絵が美味しそうなイラストなだけでも購入してしまう程好きだ。

今回のうさぎパンも パン の部分に惹かれて購入した

惹かれて良かった。と思う程 パンが出てくる。特にバケット。

焼きたてを近くの公園で食べるシーンが描かれているのだけど

ドラマや映画化したら そのシーンだけを延々と見ていられるほど美味しそうだ。

うさぎパン+書き下ろしはちみつ

うさぎパンに収録されているのは

うさぎパン

はちみつ

という2つのお話。本の後ろの解説(藤田かおりさん)によると一作目のうさぎパンは

2007年第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作だそう(タイトル:虹と観覧車と白いうさぎ)

二作目のはちみつは 文庫化に伴い加えられた書き下ろしなんだそう。

どちらのタイトルも 読む前に目次を見て「美味しそう」と思う 食いしん坊な私。

美味しい食べ物、恋、家族

好きな人と大好きな食べ物を食べ歩く事が出来るのは 幸せな事だと思う

本を読みながら 夫と結婚してから 色々な食べ物を食べてきた事を思い出す

DSC_1893

伊豆で食べたサザエ、キンメダイ、軽井沢で食べたソーセージとソフトクリームやパン

福島で食べた蕎麦、那須で食べたチーズフォンデュ、北海道のジンギスカンにお寿司

DSC_0898

わたしは小食で 食べ歩きのソフトクリーム1つさえ 完食する事が出来ないので

旅先でのおやつや食事は諦めてきたけれど 夫は2人前を1人でいける大食いタイプ。

一口あげるよ、半分にしようよ、その優しい一言が私の旅先グルメを味わうスタートとなった。

うさぎパンでは 主人公の優子(お嬢様学校育ち)が同級生の富田君と優子が大好きな

パン屋さん巡りを始める。2人で色々なパン屋さんに行って 色々なパンを食べて

好き勝手言っているのを見るのが 読んでいて楽しいし 心がほんわかしてくる。

優子は 母親が早くに亡くなっており継母と父との3人暮らし。富田君の両親も離婚している。

お互いへの思いと家族への思い、ある人との出会いで優子に訪れる変化がこの物語を動かしていく。 

あとがきや解説が大好きな私

わたしは 漫画でも小説でも あとがきや作中のコラムなどをくまなく読む。

本編よりもあとがきが好きで 買ってすぐの漫画をあとがきから読んで母に驚かれた事も。

あとがきは 作者が書いている書籍もあるし 別の作家さんや交流がある著名人の方

編集の方だったり 多種多様な人の文章や頭で考えている事を拝見出来るスペースだと思う

最近は お亡くなりになってしまった山本文緒さんの著書あとがきで 涙がこぼれた。

ちょうど仕事にも生き方にも悩んでいた時期で 心にストンと落ちたんだと思う。

今回は 解説という形で 藤田かおりさんがこの小説の解説をしてくださっている。

とても丁寧な文章で 物語を読んだ後なのに もう再読したくなるような解説だった。

もう食べ終わったばかりなのに 作る工程を見せられたら もう1度食べたくなってしまった

という感じだ。調べてみると 書評家 との事で いやはやさすが!と感激してしまった。

 

人に何かを紹介する時、特に本を紹介する時は難しいと思ってしまう。

あらすじを話しすぎると読む楽しみがないし、かと言って前情報なく渡すのも・・・

藤田さんの解説、他にも読んでみたいと思ってしまった。また1つ読みたい本が増えた気分だ。

応援クリック、ありがとうございます♪

更新の励みになります

にほんブログ村 その他日記ブログへ
にほんブログ村

ともぴん

コメント

タイトルとURLをコピーしました